ソケイ、シャクヤク、ナルコユリを花瓶に直立型に生けました(瓶花、へいか)。このソケイは姿の綺麗な見事な花材で、これを主枝に生けます(花瓶の中に10cm隠れる見当、根元に小枝をT字に組み入れて紐で固定は基本の通り)。正面の向きで表情が驚くほど変わりますので、平板にならないようによく見極めます。副枝にもソケイ、これも向きが大事です。客枝にナルコユリを生けます(根元を折って花瓶の内壁との接触長を長くし固定しやすくします)。主枝、副枝、客枝の三角の中に大きいシャクヤク1本、小さいシャクヤクを1本配置します。そして大きいシャクヤク1本の隣の空間にナルコユリを1本生けますが、葉を立てた姿にすると側のシャクヤク・ソケイと粋に調和します。一番前の足元に短いナルコユリを生けると引き締まります。瓶花が仕上がった後、今度は生け換えて、盛り花にしました。主枝・副枝にソケイ、客枝にナルコユリは瓶花と同じです。2本のシャクヤクは大きい方を奥にしてみました。中間枝のナルコユリを立てた姿にしてメリハリを作り、一番前の足元と右の足元にもナルコユリを配します。葉の使い方がいつも大事ですね。













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