華展まであと1ヶ月です。華展の花材を何にしようかと部員がそれぞれに考えています。
さて今日はシバクリ、リンドウ、キイチゴの3種を盛花の傾斜型に生けました。シバクリを主枝、副枝、中間枝に生けます。主枝は傾斜型らしくしっかり傾けます。主枝にイガが数多くついていて重いので適宜落し幹を見せるとすっきりします。リンドウは2本ですので、客枝と中間枝に生けます。今回のリンドウの花は明るい紫で鮮やかに咲いているのですが密集し過ぎており、勿体ないのですが適宜落します。またリンドウは俯かないように、花の底が見えるように生けます。中間のシバクリ、リンドウに、細い枝のシバクリも加えて、中間の枝の3本として、バランスよく生けます。キイチゴの大きめの枝を低い位置に表を見せて
生け、さらに前の足元に1本、右から水面にかけて1本生けます。
役枝の大きな枠組の中で、リンドウのしっとりした紫とシバクリのイガが秋らしい風情を醸し出しており、そのそばの細いシバクリも趣のある佇まいで心を通わせているかのようです。


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