2018年6月7日はいけばなのお稽古のあとに新入生歓迎会があります。
ナツハゼ(夏櫨)、キキョウ、ヒメユリの3種を盛花の傾斜型に生けました。まず初めに、キキョウを水切りして、水につけておき、よく水を上げるとともに、余分な葉や蕾を落として準備しておきます。ヒメユリも水切りしておきます。さて、主枝となるべきナツハゼの花材の形が傾斜型に相応しいものでしたので、傾斜型としました。ナツハゼ3本を主枝、副枝(副枝は真横よりやや後ろ)、繋ぎの枝、と生けます。主枝も、副枝も、繋ぎの枝も、よい姿です。キキョウ2本を客枝と中間枝に生けます。もともと花が俯いている形の花材ですが、その形を生かして、方向を工夫してよい表情とします。ヒメユリ3本は奥に1本、手前に2本生けます。奥のヒメユリはちょっと低くして、主枝のナツハゼに勝たないようにします。最後にナツハゼの低い葉を右足元に生けて、水面を隠します。奥行き、広がりの中に、キキョウとヒメユリの彩りのコントラストが映え、ナツハゼの姿が趣のあるいけばなとなりました。


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