華道部お稽古20/01/30(近畿大学医学部放射線医学・高度先端総合医療センターPET・細野眞・Makoto Hosono・Kindai University)

いけばな

今日は今年度最後のお稽古となりました。
キイイゴ、アイリス、ユキヤナギの3種を生けました。
キイチゴは矯めが利くところから傾斜型を考えておりましたが、お師匠様が花材のキイチゴの中から面白い形の力強い枝を見つけてくださり、これは直立型に相応しいとご指示くださいました。主枝も副枝もキイチゴで、なるほど生けてみますと見事な枝です。主枝についている小枝の向きも含めてよい方向に据えます。ユキヤナギを中間に1本、主枝のキイチゴと添わせて生けます。力強いキイチゴと柔らかいユキヤナギの絡み合いが綺麗で、2本まとめて主枝という考え方です。ユキヤナギをもう1本、前方の足元に絶妙の向きに生けます。もう1本のアイリスを客枝として生けますが、隣接したユキヤナギと一緒にまとめて客枝との考え方です。残りの2本のアイリスも中間に生けます。アイリスはいずれも背を低めにしてキイチゴやユキヤナギを凌駕しないように抑えます。ユキヤナギは髭のように生えた小枝を掃除すると綺麗です。最後に真ん中やや右に背の低いキイチゴを生けて空いた空間を埋めます。
最初から傾斜型か直立型か思い込んでしまわないで、目の前の花材をしっかり見て個性を生かす型を選ぶのが大事ですね。今回はそれぞれの枝の使い方が創造的でユニークなのですが、完成するとクラシックで気品のある趣深い作品となりました。お師匠様に誠に不思議な技を見せていただきました。
新年度のお稽古は4月となります。

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