来週末に開催される華展の直前のお稽古です。
さて今日はカンザクラ(寒桜)、リンドウ、シャガの3種を盛花の直立型に生けました。カンザクラを主枝、副枝、中間枝に生けます。余分な先端は落として形を整えます。客枝をシャガとし、4枚の葉のひとつを落して3枚として、腰高にならないよう差し口から寝かせます。リンドウを中間、中間高、中間低にします。自然の中のリンドウは、先端に少し花を付けるだけなのにたいして、花材の栽培もののリンドウは賑やかに花を付けすぎているので適宜落してすっきりさせます。このあとのシャガの使い方が腕の見せ所です。客枝のシャガの左足元にひとつ生け、また真ん中にもリンドウと寄り添うように生け、さらに疎なところに1枚葉をいくつかあしらいます。できあがってみると、シャガが棚引き、全体としてバラバラにならず、単調にならず、うまくメリハリをつけて躍動感を醸し出すことができました。

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