ニシキギ、バラ、ドラセナ・ゴッドセフィアーナの3種を盛花の直立型に生けました。ニシキギは秋には鮮やかな紅葉となりますが(紅葉の錦だそうです)、この季節は涼やかな深緑です。ニシキギ3本を主枝、客枝、中間枝に生けます。ピンクのバラ3本を客枝、中間高、中間低にそれぞれ生けます。客枝よりも中間高の枝が外に出ないことがポイントです。ドラセナ・ゴッドセフィアーナの1本を前の足元に生けるのは基本の通りですが、もう1本の生け方が大事です。花材の弯曲を生かして真ん中にぐいっと入りつつ、葉の表を見せつつ、しかも横広がりにならないように、位置と角度を決めました。
できあがって見ると、3本の役枝の3角形、3本のバラの3角形が定型の通りの枠組を構成し、ニシキギの深緑とドラセナ・ゴッドセフィアーナの黄色のコントラストが映えています。ここにバラの薄いピンク色も涼しげに調和していますね。



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